世界に2つと無いチタン製トラックレーサーが完成しました

 極秘プロジェクト、という訳でも無いのですが、あまり大声で宣伝せずにこっそり進めていた計画が完了しました。

 去年ぐらいから、自分の趣向的にはロードやMTB、シクロクロスより、トラックで走る方が向いている気がして、トラックレース用のフレームを求めていました。NAHBSなどのハンドメイドバイクショーに何度も行くうちに、やはり次はオリジナルなハンドメイドフレームが欲しくなる。そうなるとNJS的なクロモリフレームがまず思い浮かぶのですが、やはり普通じゃない素材が良い。そこで、チタンでトラックレーサーを作ることを考えました。

 じゃあ誰に頼むかとなると、この時点で頭の中にはフレーム形状のイメージは出来上がっていたので、それを確実にモノにしてくれる人が良い。というと思い浮かぶのは一人しかいない。京都府北部、天橋立にほど近い、大江山の麓に工房を構えるウェルドワンの小西さんに頼むことにしました。

 小西さんもさすがにチタンでトラックレーサーは作ったことがないということで、ジオメトリーなどは市販品を参考にしつつお互い手探りで進めます。パイプの構造はこちらの希望で、一から作ってもらうことになりました。フォークはカーボンの既製品を探します。チタンで製作するのは不可能ではないものの、ブレードが厚くなったりして、トラック用としてはあまり良くない。ヘッドは上1-1/8、下1-1/2にしたかったのですが、なかなかそれに合う市販のフォークが無い。完全に競技専用にしたかったので、ブレーキ穴の無いものを探していたのですが、そもそもそれはストレートコラムでも選択肢が少ない。最終的に小西さんが懇意にしているMBKの、トラックバイク用のフォークだけを特別に取り寄せてもらうことになりました。

 ダウンチューブとシートチューブについては、UCI規定で幅と厚みの寸法が制限されているので、それに従うように指定。UCI無視の形状にしても良いのですが、競技に出れなくては意味がありません。シートポストは、インテグラルだと左右の向きの調整が出来なくなるので、通常の27.2mmの丸シートポストが使えるように。ただし、自分の足の長さに合わせてギリギリまでシートチューブを延長します。

 ゆっくりメールでやりとりしながら設計を進めていたので、設計図確定までに3ヶ月もかかってしまいました。自分が関与するのはここまで。あとはビルダーに任せます。途中、工房まで製作の様子を見に行ったりしつつ、取り掛かりから2ヶ月程度で仕上げてもらいました。直接取りに行って対面すると、まさに自分の脳内に思い描いていた通りのものになっていて、感動します。設計するのは簡単ですが、実際に溶接を進めるとかなり苦労があったようです。どうもありがとうございました。

 組み付けは自分で行ないます。トラックバイクは、持っているパーツからの流用がほとんど出来ない上に、工具も別のものが必要だったりして、あれが足りないこれが足りないと、毎週のように自転車屋に通いましたが、つい先日なんとか完成させることが出来ました。

 写真は以下をご覧ください。さらに、実物は今週末(2014.11.7-9)に行なわれる日本最大の自転車展示会、サイクルモードで、ウェルドワンのブース(3-49、トークショーのステージの上手側あたり)で展示されることになりました。ぜひ見に来てください!!

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