Reynolds R2 ホイールのフリーをシマノ11速対応に

 レイノルズの700cホイールのフリーを、シマノ11速スプロケット対応のものに交換しました。

 ホイールのモデル名はR2で、2011年に『フルカーボンホイールを1,000ドルで』という意欲的なコンセプトのもとに発売されたものです。リムハイトは32mm、チューブラーとクリンチャーの両モデルがあり、前者は公称重量1,142g、後者は公称重量1,486gとされています。しかし残念ながら製造上、営業上の問題があったのか、市場には少量流通しただけで、日本の代理店が正規輸入することもなく、翌2012年を最後にレイノルズのラインナップからは消えてしまいました。

http://www.bikerumor.com/2011/08/07/new-reynolds-r2-wheels-bring-full-carbon-clinchers-tubulars-down-to-1000/
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 私がこれを手に入れたのは、2012年9月のインターバイクの時でした。初日の午前中にレイノルズのブースに立ち寄ったとき、来場者向けにクリンチャーモデルを驚きの350ドルで売り出していた(商品は後日郵送)のを、その場ですぐ購入手続きしたのでした。当時の日本円に換算すると3万円を軽く下回ります。フルカーボンホイール前後セットの値段とは思えません。アメリカの自転車業界人にとってもこの値段は魅力的だったのか、午後に再びブースを訪れたときには既に売り切れていました。今考えるともう1つ買っておいても良かったかもしれませんね。ただ、あまりに安すぎるので不審に思ったのも事実ですが。

https://picasaweb.google.com/115540726269848160380/240919240921LasVegasNVSansExpoInterBike2012#5808899890701113154
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 実際に届いたそのホイールは、若干横剛性に不安を感じるものの、使っていて大きく振れが出ることもなく、実測重量も約1,550gとまずまずで、ブレーキも良く効き、かなり好感触でした。レイノルズのカーボンホイールに付属するCryoという青いブレーキシューは優秀で、スイスストップやシマノのシューのように、音鳴りがしたり、焼けてしまったりということが少ないので、今では他社のカーボンホイールを履いているときにも使っています。
http://www.reynoldscycling.com/technology/ctg-braking

 さてそんなわけでウチのロードやシクロクロスに、高頻度で使うこととなったレイノルズR2ですが、シマノの11速が出るほんの少し前のモデルということで、フリーは8,9,10速用のままでした。ロードの変速を11速化した今、このままでは使えない、ということでレイノルズ本社に対応策について問い合わせると、#21154という11速対応フリーと、#21236という固定キャップを組み合わせることで、ホイールを組み直すことなく対応できるとのことでした。R2のハブはシルバーですが、アサルトやアタックの黒いハブと中身は同じなので、そのための11速化対応キットを流用することができます。KTハブと言って、フリーは30ノッチあります。
 参考までに、9000系デュラエースは18ノッチ、初期状態のDT Swissのスターラチェットハブも18ノッチです。一方、カンパニョーロの現行レコードのフリーは30ノッチです。

 分解方法は簡単です。まずハブの両端に5mmのアーレンキーを入れ、緩めます。今回は反フリー側のキャップが外れたので、そちら側に見えるようになったシャフトに改めて10mmのアーレンキーを入れ、フリー側のキャップを緩めます。

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 フリーが手で外れます。フリーとハブ体の間に薄いスペーサーが入っているので注意。

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 KTハブは、ハブ体の方に爪と板ばねがあり、フリーにはノッチがあるだけです。

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 シールドゴム、爪、板バネを取り外し、丁寧に拭きます。

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 フリーグリスには、シマノのフリーハブグリスを使用します。かなり前から、シマノのフリーは分解不可になっていて、今これが利用されているのはほとんど他社のハブになっていると思うのですが、シマノはいつまでこれを供給してくれるのでしょうか。これが無くなったら、適当な高粘度のグリス(特にデュラグリ)をフリーに注入する人が続出して、大惨事になるかもしれませんが……。

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 新しい11速フリーを入れる前に、前のフリーと比較してみます。やはり、おおよそ1.85mmだけスプロケットを入れる部分が伸び、全体の長さも増え、その分を固定キャップを交換することで調整しているようです。

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 組み立ても簡単です。グリスを塗って薄いスペーサー及び11速フリーをシャフトに差し込み、付属の新しい固定キャップで締めるだけ。

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 さて、面倒な作業はここからです。後輪のセンターを、改めて出す必要があります。しかし、24本の首折れスポーク、左側はラジアル、右側は2クロスの綾取り有という組み方なので、元々左右のテンション差が大きい。パークツールのTM-1による簡易計測で、左側は50kgf(490N)、右側は100kgf(980N)程度でした。この状態でも横剛性は少し弱く、時折ブレーキシューがリムに当たるのを感じるので、右側のテンションを上げてリムを寄せつつ、左側のテンションも上げることにしました。結局のところ振れ取り台の上ではリムの耐久性はわからないのですが、最終的に左側を60kgf(588N)、右側を140kgf(1372N)程度としました。

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 その後1,000km以上使っていますが、リムに異常は見られません。シューが当たることも少なくなりました。ハブごと交換する場合は組み方も変えると思いますが、それをしないためのフリー交換なので、これでOKです。まだまだこのホイールには活躍してもらいましょう。

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