SRAMのYawテクノロジー世代(2012-)のレバーは、シマノのフロントディレーラーを引けない

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 ロードの変速系を、シマノの7900系デュラエースからSRAMのRed 22に更新した際、フロントクランクはFC-9000、フロントディレーラーをFD-7900のままにしていたのですが、フロントの変速自体は可能なものの、ギアがインナーxローの時とアウターxトップの時に、チェーンとFDの羽が擦れてしまうようです。これはインナーxトップやアウターxローと違って常用するギアであり、FD可動域の調整や、シフターのトリム操作によって解決するものではありません。根本的に、FDの左右移動量が足りていないことに起因すると考えられます。

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 そこで、SRAM Red 22のFDを入手し、比較してみました。左がシマノFD-7900、右がSRAM Red 22です。

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一目瞭然、シマノとSRAMでは梃子比が違いますね。右のSRAMの方が、より短いワイヤーの移動量で、より大きく羽が動くようになっています。すんなり問題解決しそうですね。

 Red 22のFDを、マニュアル通りに取り付けます。
http://cdn.sram.com/cdn/farfuture/JIXn7B-JugVvm_tgW1lo8fVJeNxgVQNqtuLFWWLS4jo/mtime:1372788172/sites/default/files/techdocs/95-7615-007-000_rev_a_red_derailleurs_hq.pdf
 シマノの場合はFDに、オレンジ色または黄緑色のプラスチックの小物がついてきますが、SRAMの場合はそれをFDの可動域調整ボルトを大きく締めることで代用しています。
 また、2012年モデルのRedから導入されたYawテクノロジーにより、FDの左右角度調整が今までの『FDプレートがアウターリングと並行』から、『FDプレート上下に刻印されたガイド線とアウターリングが一直線』というように変わりました。

 交換調整を終えると、見事にインナーでもローからトップまで音鳴りせず、アウターでもローからトップまで音鳴りしないという状態になりました。Yawテクノロジーの効果は絶大なようです。

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 これが、リアの枚数が増えてチェーンの左右移動量が増えたことに対する、SRAMの答えというわけです。単純にFDの羽を拡げすぎると、チェーン落ちの危険性が増えてしまいますので。
 一方シマノは9000系デュラエースで、フロントをアウターからインナーに落とす動きを2段階に分けるという方式を取りました。一気にFDを動かさないことで、チェーン落ちの危険性を減じています。1段階のみ落とした状態でも音鳴りが少なくなるように、プラスチックのガイドまでついています。さらに、FDの移動に必要なワイヤーの引き量を増やし、ますますSRAMとの互換性は低くなりました。

 というわけで今回は、SRAMとシマノのFDの互換性についてのお話でした。

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