Red 22を一部だけ導入

 うちのロードにSRAM Red 22を一部導入しました。

 奴は去年までは、ブレーキから変速に至るまで、すべて7900系デュラエースでまとめられた綺麗な姿だったのですが、新しいパーツが発売されるたびに、予算の執行上ちびちびと部品交換され(これをデアゴスティーニ方式と呼ぶ)、今では…

コントロールレバー: Red 22
前後ブレーキ: Dura-Ace 9000
フロントディレーラー: Dura-Ace 7900
フロントクランク: Dura-Ace 9000
リアディレーラー: Red 22
リアスプロケット: Dura-Ace 9000

という何とも統一性のないコンポーネントになってしまいました。ここで一つ、導入にあたってのあれこれを記録しておきたいと思います。

ブレーキについて
 7900系以降のシマノのブレーキは、ワイヤーを引かなければならない量が増えているのですが、Red 22のレバーで引いても、特に問題はなし。若干レバーがぐにゃっとした感じはありますが、これは構造を知ってるから感じること。ブレーキを強くかけるとレバーがハンドルについてしまったり、ホイールの振れがブレーキに擦ったり、あるいはブレーキが効きすぎたりといったことはありませんでした。

フロントの変速について
 これは具合が悪いです。Red 22のレバーにはトリム調整が完全に廃止されているのですが、7900系フロントディレーラー及び9000系クランクとの組み合わせでは、インナーローとアウタートップでチェーンがディレーラーの羽に擦れてしまいます。つまり普段『使う』ところでチェーンが音鳴りしてしまいます。
いくつか理由は考えられます。まず10速から11速になって、リアのチェーンの振れ幅が左右に拡がっています。これだけが原因の場合フロントディレーラーをRed 22に変えれば問題は解決します。次に、7900系以降のシマノのクランクは、アウターギアとインナーギアの間隔が拡がっています。これが原因の場合、フロントディレーラーを変えてもワイヤー引き量が足りないので音鳴り問題は解決しません。クランクを変える必要があります。

リアの変速動作について
 いわゆるダブルタップの空打ち問題、つまり一番ローギアに入れているときにさらにローに入れようとしたときに、空打ち機能が働かないことがあるという問題。これの原因は、リアディレーラーのロー側の可動域調整にあります。
可動域をギリギリに調整して、チェーンがスポーク側に落ちないようにしている場合、通常の動作は問題ありません。しかし、空打ちをしようとすると、ダブルタップが空打ち作動位置まで引けないため作用せず、シフトアップになってしまいます。
 可動域に余裕を持たせると、ダブルタップは(大きな音を伴って)正常に空打ち動作をしますので、シフトアップはせず一番ローギアのままになります。しかしこの場合当然に、チェーンをスポーク側に落としてしまうリスクが高まります。
 なのでベストな整備状態であれば、ダブルタップの空打ちを作動させつつチェーンが落ちないようにギリギリの可動域に設定するのですが、この場合ダブルタップの空打ちを作動させるにはやや強くレバーを押し込む必要があり、また発生する音もかなり大きくなります。

リアの変速調整について
 シマノの7900系までのロード及びM970系までのMTBのリア変速は、ワイヤーの引き量1に対してディレーラーが左右に2動くように出来ています。一方SRAMのリア変速は、ワイヤーの引き量1に対してディレーラーが左右に1動くように出来ています。なので最初にワイヤーをセットする場合、アジャスターをシマノの2倍動かして調整しなければなりません。走行中に調整の必要が出てきた場合も同様です。一方一度セットが完了すれば、ワイヤーの伸びをシマノの2倍許容出来るということになります。
 スプロケットの歯数差が大きく、ワイヤーの伸びがシビアに変速に影響するMTBの場合、シマノはワイヤーの引き量を増やしました。これがDyna-Sysです。

リアディレーラーの干渉について
 今回最初にセットしたホイールは、Easton EA90 SLに11速フリーを入れたものですが、ギアをローに入れたときに、リアディレーラーのプーリーケージとスポークが、非常に近くなります。前述の空打ち動作をしたとき、一時的にリアディレーラーはさらにロー側に動くのですが、そのときはわずかにスポークに接触してしまいます! 今は11-28Tを入れているのでケージは低めですが、11-23Tなどのスプロケを着けて、プーリーをさらに上げた場合、通常時でも接触する可能性があります。
 10速以前のシマノホイールに、加工した11速スプロケットをつけるという方法がありますが、リアディレーラーの干渉まで考えて行なったほうがいいでしょうね。

 以上が導入整備時に感じたことのまとめです。実際の走行にあたって感じたことについては、また別の機会に……。

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